VYSAの会員制度


VYSAの協賛会員制度には次の3つがあります。

1.個人協賛会員

2.企業協賛会員

3.大学協賛会員

お問い合わせ先はページの最後にあります。

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東京大江戸ライオンズクラブにVYSAキェム会長がゲスト参加

東京大江戸LC(会長熊野活行)6月例会にVYSAキェム会長とズイ対外部長がゲストとして招待され、VYSAの活動を紹介し協力の要請を行った。 東京大江戸LCは東南アジアの子供達への教育・医療支援を活動目的にした、ユニークなクラブとして注目されている。現在はモンゴルおよびミャンマー委員会があり貧困地区への教育支援などを行っているが、今回VYSAのキェム会長・ズイ対外部長の訪問を機会に、ベトナム委員会の設置を決め委員長には小川弘行(VYSA相談役 – NASIC)が就任した。 今後東京大江戸LCとVYSAが連携してベトナムの貧困地区への教育支援が期待される。 記念写真

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「在日ベトナム人協会」の成立

7月19日午後、「在日ベトナム人総会」、「在日ベトナム学生青年協会」、「在関西地方ベトナム人協会」、「在関東地方ベトナム人協会」は「在日ベトナム人会」の創立会を開催した。 「在日ベトナム人会」は日本にいるすべてのベトナム人のための統一の団体である。また、この大会で、2009-2010任期の目標や計画などが定められ、執行委員会も投票で選ばれた。レー・バン・タム氏が会長として、ヴオング・チ・タヌ氏が幹事長として選ばれた。 レ・バン・タム氏によると、「在日ベトナム人協会」はお互いの勉強や生活の苦労の支援などを目的にするということである。 現在、在日ベトナム人は居住者が1万7千人ぐらいであり、研修生が1万7千人であり、留学生が3千人ぐらいで、あわせて3万7千人となった。「在日ベ トナム人協会」が創立された前に、「在日ベトナム学生青年協会」、「在関西地方ベトナム人協会」、「在関東地方ベトナム人協会」というような団体は活発に活動してきた。 グエン・フ・ビン氏、在日ベトナム大使は「在日ベトナム人協会」の創立とともに、在日ベトナム人の活動が新しい段階に進むという期待を述べた。   ベトナム語局とベトナム通信社 (日本語訳:グエン・ティ・ツ・ホン)  

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VYSAの学生が日本のそば打ちを体験した

8月1日東京大江戸ライオンズクラブと社団法人ベトナム協会の支援によって、阿佐ヶ谷地域区民センターでVYSA学生14名が日本そばのそば打ちをはじめて体験した。 そば打ち研究:無の会の畑会長と小島先生に指導を頂き、最初は先生のそば打ちを真剣見つめていた。次は学生達がグループに分かれて、そば粉をこねたり、丸く丸めたり、さらに延ばしたりと顔に粉をつけながら皆が頑張った。 ようやくそばを切る段階になり、先生にように同じ太さには切れなかったが、どうにかそばが完成した。いよいよそばの試食です。自分で打ったそばは太さはバラバラでも味は最高でした。さらに先生が打ったそばも試食をしましたが、これは本当においしくすぐに無くなってしまいました。そば打ち体験は日本文化を知る上でも大変良い体験となりました。また飛び入り参加のモンゴルの学生とも突然の国際交流になり、参加学生から是非来年も開催してほしいとの要望が出ていました。 小川弘行 さんより 以下はそば打ちを体験した外大の学生の感想です。 2009年8月1日に、私がVYSAベトナム青年会のメンバーとモンゴル人の友達と一緒に日本のそばうちを体験しました。畑会長と小島先生に指導を頂き、そば打ちを自分、自身やらせて頂いて、本当に忘れられない体験でした。日本文化についての知識が一層深まって、日本という国に素晴らしいイメージを持っているようになったのです。 まず、支度するとき、みんながエプロンと三角巾という布を配られ、三角巾で頭にかぶったのです。どうやらプロの料理人のように見えて、私がすごい興奮してしまって、皆を誘って、記念の写真を何枚も早めに撮ったのです。私たちはモンゴル人の新しい友達となんとく親しい雰囲気を感じ取って、写真を撮ってから、静かに、注意深く綾里人からの指導と助言に耳を傾けた。 教えてくれたのはもりそばという一種のそばです。もりそばというのものはお湯を掛けられる、かけそばと違って、冷たいのです。材料にそば粉、小麦粉が含まれます。 もっとも大切な段階はそば粉を捏ねることです。滑らかな粉作るのに、そば粉と少しずつ水を加えて、よく練り混ぜなければならないのです。難しそうに見えました。私、そのとき、あと自分でやる時、スムーズな粉が捏ねられるのかなとちょっと心配していました。 次に、丸められたそばを延ばす段階です。テーブルに小麦粉を薄く掛けてから混ぜ上げた丸い粉を延ばすのです。料理人が延ばしながら、時に小麦粉を添えて、混ぜた粉が薄くなりつつあって、薄い布のように見えたほどのときまで続いていました。 最後に、延ばされた薄いそば粉を切る段階です。薄いそば粉を何枚か重なって、切るのです。薄切りをするのは一番簡単な段階だと思われがちだが、切れに切られるのはやってみないとなんとも言えないですね。 私たちがワクワクして、やらせる時を待っていました。とうとうに、皆を5つのグループに分かられて、そば打ちを勝負しました。モンゴル人の友達が、静かに頑張った一方で、私のグループはおしゃべりをしながら、たのしくやりました。でも、モンゴル人の友達が早くてきれいにそばを作り上げたそうに見えて、私たちも、負けないように、努力しました。二人の料理人、畑会長と小島先生があちらこちら見回って、親切に私たちに教えました。プロみたいにきれいに作れないと思いますが、みんな満足感を持っていました。私は、粉が付いている友達の顔を見て、笑い出しました。楽しかったです。みんなが自分の成果をみて、嬉しそうな顔をしていました。 出来上がったそば粉を茹でてから、冷たい水を流します。最後に、何分間ぐらい氷に浸すのです。醤油を作ってから、みんなが誰にも言わずに、一斉食べました。暑い日のなか、冷たいそばを食べて、あぶらぽくない、あっさりしている味を味わって、美味しさを舌先から感じられると思いっています。 私たちが、食べながら、楽しく話をしました。新しい友達ができたし、そばの作り方を教えてくれたし、その日は外国人みたいな私にとって、貴重なチャンスだと思います。私たちが、心から二人の先生に深く感謝しています。これから、そばを食べるときや、記念の写真を見る都度、素敵なこの思い出を思い出しながら、日本文化がすばらしいなぁと思います。 キムチより Phi Hoa 編集者、翻訳者

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シンチャオ!ベトナムフェスティバル2009

 2009年9月19・20日、シンチャオ!ベトナムフェスティバル2009実行委員会(実行委員長:松田岩夫(参議員議員)、最高顧問:グエン・フー・ビン(駐日ベトナム大使))は、代々木公園(東京都)イベント広場にて『シンチャオ!ベトナムフェスティバル2009』を開催します。 シンチャオ!ベトナムフェスティバル2009は、日本在住のベトナム愛好家やベトナム人の方々が集まって楽しむ“おまつり”として開 催される国内最大級のベトナムイベントで、世界的に人気の高まるベトナムフードを中心に、ベトナム手工芸・物産店、企業など、およそ60もの出店ブースが 賑やかに会場を盛り上げます。  さらに、ステージでは、当フェスティバルの趣旨に賛同するHien Thuc、Minh Thu、DJ SAMURAIなどのアーティストが来日公演を行うほか、ベトナム伝統衣装のアオザイによるファッションショーも行われます。日本からは、サンプラザ中野くんをはじめ、氏神一番、GYPSY QUEEN、Milky way、小栗久美子トルントリオ、最近活動を再開したリリーズや、日本在住のベトナム人アーティストのハイチュウなどがステージに立ちます。また、日メコン年を記念し、日タイユニットのSweet vacationも出演します。 名称      : シンチャオ!ベトナムフェスティバル2009主催      : シンチャオ!ベトナムフェスティバル2009実行委員会日程      : 2009年9月19・20日(土・日) 10:00~20:00会場      : 代々木公園 イベント広場公式ホームページ: http://www.vietnamfes.jp/

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2009年在関東VYSA卓球・バドミントン大会

毎年恒例により、今年の在関東VYSAのオープン卓球・バドミントン大会は2009年10月3日に東京工業大学で行われます。詳細な情報は以下の通 りです。 I.     大会の時間、場所および申し込み方: 1.   時間: 9~17時 2.   場所: 東京工業大学の大岡山キャンパスの会場 a.  最寄り駅:   大岡山駅 b.   東京工業大学のマップ (注意:会場は大岡山エリアという16号の所にある) 3. 申し込み方: 委員会にEメールで申し込むことになります 4. 申し込みの締め切り:2009年9月30日 II.    競技の項目: 1.     卓球: メンズシングル、レディズシングル、ミックスダブルス 2.     バドミントン: コムラッズ III.    表彰: それぞれの競技の項目に一等賞、二等賞、三等賞があります。 委員会は学生たち、青年たちの熱心な参加を楽しみにしております。質問や意見などがありましたら、以下の連絡 先に早めにお送りください。 ・     卓球大会について: ホアン・タン・ズオン(VYSAの卓球部長)…

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VYSAの概要


1.代表挨拶:

近年、ベトナム経済成長と共に、多くのベトナム人の若者が海外に出て、勉強をしたり、仕事をしたりすることで、国際社会の場で活発に活動しております。世界の第二位の経済大国である日本においても、ベトナム人留学生の数が大幅に増えてきております。

日本におけるベトナム人の青年と学生の代表組織として設立された、在日ベトナム学生青年協会(VYSA)は、日本全国に滞在するベトナム人の若者を繋ぐコミュニティにとどまらず、日・越・世界各国間の友好関係、相互理解促進事業における掛け橋として活動しております。

例えば、スポーツ活動、文化的学術的交流や研究、就職活動支援、生活や勉強においてのあらゆる面で役に立つ情報交換、提供の他、VYSAは、台風災害に遭った中部の被災者へのチャリティ活動、乏しい山岳地方の学生達への奨学金支援など母国への慈善活動を行っております。その他、ベトナム人向けの日本留学ハンド・ブックの編集・出版や、日本を訪問するベトナム政府視察団へのサポート等の活動にも取り組んでおります。

今日、急速な世界情勢の変化、ダイナミックな競争社会を背景に、知識は経済発展の原動力となる最重要要素であると我々は認識しております。在日ベトナム学生青年は、日本で得た科学、技術、そしてビジネスマナー等の知識や経験をベトナムに持ち帰り、国の発展に生かしていきます。

在日ベトナム学生青年協会 会長
Nguyễn Bình Khiêm
グェン ビンキェム

2.「 VYSA」とは

在日ベトナム学生青年協会 (VYSA) は、2001 年10 月11 日に創立された在日ベトナム人の若者が主体となって運営する独立・非営利団体である。現在,VYSA は在日ベトナムの学生・青年の代表であり,唯一な団体でベトナム政府に公認されている。

3. VYSA の活動目的

► 学術専門のゼミ、専門的な話、文化活動、芸術、スポーツの定期的な活動、ベトナム並びに日本の記念日のフェスティバルの開催等を通じて、在日ベトナムの学 生・青年を結び付けて、学業、研究、生活等において互いに団結して奨励し助け合い、会員の豊かな精神生活のための有義な活動を推進する。

► 在日ベトナム学生・青年の合法で、かつ、正当な権利を保障します。

► 他の団体組織等と対等で友好な協力関係を築くこととする。

4. VYSA のネットワーク

現在、全国で12 支部がある。それは、北海道、東北、新潟、関東、東海、京都、大阪、神戸、四国、九州、福岡、沖縄である。毎年、各支部では、選挙で執行委員会を選べ、各支部の活動を全責任で運営する。また、代表を指定し、全国の執行委員会の会員となる。

VYSA の第8 期 (2008-2009) の執行委員会は12 支部からの15 人の代表者から構成される。他には全国からの留学生が委員として活動している。

5. VYSA 関東の構築

VYSA 関東は2003 年10 月にVYSA の執行委員会のコアメンバーより設立されました。VYSA関東は以下の各部門があります。

■ 広報部
■ スポーツ部
■ 財務部
■ 対外部
■ 文化部
■ 学術促進部

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「ベトナム人留学生向け合同企業説明会」開催!~11月14日~

日本の産業を支える中小企業と 接点を持ってみませんか? ★現在、ベトナムに拠点を持っている ★将来、ベトナム進出を計画 している ★ベトナム人を雇用している 参加予定企業等の詳細はこ ちら 中小企業がブースにて個別に会社説明を行います。 ★ 開催日: 平成21年11月14日(土) 1部 企業説明会:14時~17時 (入退室自由) 2部 交流会   :17時~18時半 (ベトナム人留学生と参加企業の立食(軽食)交流) ★ 開催場所: 日本通運㈱ 本社ビル2階・4階会議室 (住所:港区東新橋1-9-3) ・JR新橋駅より徒歩8分 ・都営大江戸線汐留駅より徒歩 2分 ★ 参加費用: すべて無料 *参加予定企業 はこちら ~お問い合わせ先~ (財)東京都中小企業振興公社 取引振興課 担当:金城・上原TEL:03-3251-7883

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VYSAのスポーツ大会が行われた。 

恒例により在関東のVYSAのスポーツ大会が行われた。 今年の大会は十月三日、東京工業大学の体育館で行い、バドミントンと卓球という二つの種目があった。当日、選手と総じて70人近くの応援者が来場して来た。 九時半に簡単な開幕式の後、各種目の選手たちは試合に入った。 バドミントンでは団体戦で8チームを二つのブロックに分け、4チーム同士のリーグ戦を1ブロックとし、その中で1位と2位の順位を決定し、それから二つのブロックからの強4チームが最終の1位から3位まで決める対戦を行った。 二つのチームの一回の対戦ではダブルスーシングルスーダブルスの形である。結果として、         一位:VN8X チーム         二位:Vuilachinhチーム         三位:Kosenチーム 一方、卓球では男子シングルー女子シングルー男子ダブルスで行った。 大会は四時半に終え、表彰式は五時まで伸ばした。大会を通じて、日本で就職しているや勉強しているベトナム人のスポーツへの興味を高まるほか、日本に住んでいるベトナム人の交流するチャンスにもなった。 今回の大会は見事に終えることが出来、選手と応援者の満足な笑顔により成功の来年の大会を期待できるのではないか。

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ベトナム中部の台風の被害者への援助

皆様、いつもお世話になっております。マスコミの報道よって皆様もご存じだと思いますが、2009年10月初頭にベトナム中部で台風(アジア名:ケッツァーナ)と河川の増水が同時に発生し、1999年の大洪水以来、最大の洪水となり、死傷者は数百人で、被害総額は6億ドルとなっています。 在日ベトナム学生青年協会(VYSA)は、国内の被害者のために、日本全国でいろいろな運動をしており、その一つは募金をすることです。義援金はVYSAの代表者により被害者に直接に渡される予定です。 ベトナムの台風の被害者は今こそ援助を求めているので、是非皆様のご援助をお願い申し上げます。 VYSA会長         NGUYEN BINH  KHIEM   追伸 募金に関する詳細は以下の通りです。 1.募金期間: 2009年10月14日〜2009年11月14日 2.募金方法: VYSAの相互基金の以下の銀行口座へ銀行振り込み。 みずほ銀行・国分寺支店普通預金口座・2972756ライ テイ フーン ニュン Bank name: Mizuho Bank,Branch name: Kokubunji Branch,Account No. : 2972756Account name: LAI THI PHUONG NHUNG 3.問い合わせ…

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日本における外国人留学生とベトナム人留学生の推移

飛躍的に増加するベトナム人留学生 第4位 現在(2007.5)日本には118,498人の外国人留学生が学んでいる。そのうち国費留学生が12,201人、私費留学生106,297となっている。                                   国別留学生                                                       (人)  2007.5   2003.5  1  中国     71,277                                2  韓国      17,2743  台湾        4,6864  ベトナム      2,5825  マレーシア     2,1466  タイ          2,0907  アメリカ        1,8058  インドネシア     1,5969  バングラディシュ  1,50810 ネパール      1,309 1 中国     70,8142 韓国      15,8713 台湾       4,2354 マレーシア     2,0025 タイ …

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本の紹介

東南アジア地域において、国境紛争・民族紛争という問題が非常に注目を浴びていると考え、『中国・ベトナム関係:中越紛争の歴史と国際環境』という本を読むのをお勧めします。中国とベトナムとの紛争問題は今まさにベトナムで最大の関心事になっているということで、この本を参考として、読んだら、理解を深められたと同時に、ベトナムのことも少しでも分かるようになると思われますからです。  鹿沢剛著『中国・ベトナム関係中越紛争の歴史と国際環境』を読んで   1.本書について 本書は名前の通りに中国とベトナムの間の紛争の歴史と国際環境を主題とする図書である。著者は中国とベトナムとの対立的な関係の根源、展開、展望などについて述べており、その紛争における出来事について、第三者としての観点から両国の意図や狙いに対する意見を主張している。 ベトナムと中国は近隣の国であって、歴史上に両国の間に数多くの戦争が起こっており、ベトナムと中国との対立は根深いものである。それが隠されていた対立の歴史と表面化した対立的な出来事を分けられている。表面的に「社会主義兄弟国」1だといっても、中国とベトナムは歴史上に数々侵略戦争と抵抗戦争があったのだ。つまり、「ベトナムの歴史は、中国の侵略とそれに対する抵抗の歴史であった」2ということである。中国封建王朝時代から、どの時代でもベトナムの占領を繰り返し、ベトナムが度々に中国の支配下に置かれていた。そのため、中国側はベトナムの支配の意図を抱えている一方で、ベトナム側は反中国感情も根強いわけだと書かれている。それだけでなく、ジュネーブ会議3で、中国がベトナムの利益をないがしろにして、妥協を強要した。結局、もっと有利な解決案が要求できるはずのベトナムは十七度線で分割された。その上に、ベトナムの抗米戦争において、一方では中国がベトナムを支援していて、一方では、戦争長期化を望んだのである。アメリカがB52によるハノイへの爆撃の裏側には中国の意図があった。 隠されている対立が激しくなり、表面化されたことは少なくない。いくつか述べられているのは「西沙と南沙の領有権争い」4 ソ連に対する両国の態度、華僑問題をきっかけにして、中国はベトナムへの援助を打ち切ったこと、中国が仕掛けさせたカンボジアとベトナムとの紛争のことである。これらが次のように書かれている。 第一に、両国が二つの群島の領有権を主張して譲らない。ベトナム側は国境協定を繰り返し提案したものの、中国側はそれを忌避しているままで、決め手はないため、しかも両群島が太平洋とインド洋を結ぶ通商上、軍事上、戦略上のである以上に、大量の石油資源を保有しているので、領有権の争いが続けているという。第二に、両国の間にがソ連への態度の相違によって、鋭い対立が生じた。具体的に言えば、ベトナムの方は協力したいのに対し、中国の方はソ連と戦いたいのである。そういうわけで、中国は「反ソ統一戦線」に従わないベトナムを「敵」の戦線に見なしたのだ。第三に、戦争後、社会主義化を進める段階で、ベトナムが南の華僑の商業を国有化した。そういうきっかけで、中国が華僑を帰国に呼びかけた。その一方で、国境を閉鎖し、「華僑の排斥」5を口実に、ベトナムへの援助を打ち切る計画を実現した。第四に、ベトナムの社会主義建設を行うのを妨害するために反ベトナム感情強いカンボジアを利用して、ベトナムとカンボジアとの紛争を仕掛けたのだ。中国がカンボジアにテコいれして、ベトナムへのカンボジアの攻撃に武器、弾薬、資金など次々と支援した。だから、中国の援助なしではその紛争は起こらなかったとベトナム側が考えた。   著者が中立的な立場から、中越対立問題を考察し、両国の関係の展開と展望を次のように指摘している。中越紛争でベトナムがもぱっら「被害者」6 だったようにみえるが、見通しの誤りによる責任もあったと考えられ、それに、急進線路を焦って、対外政策の中で、中国と関係を必要以上に悪化させたことだと書かれた。著者の分析により、予想したのは両国の対立が継続していく可能性高いのだ。戦争の場合に両国にも不利であり、かつてから重ねている対立の和解の可能性は少ないというわけである。 2.問題点 本書を読んで、私にはいくつかの疑問点がある。以下のように、挙げたいと思う。 まず、中越の双方の対決を考察する際には必ずソ連・中国・ベトナムとの関係を考慮に入れるべきだと思う。中越の表面化した対立を分析した時、著者が見落とした問題はソ連への両国の姿勢と思われる。なぜかというと、ソ連への対策の両国の相違の根本的な原因がその三者の利権益という問題には隠されていると考える。ベトナム側がソ連と中国を社会主義の兄弟国と見なし、両者から多ければ多いほど良い社会主義建設を進める援助を望んで、ソ連か中国かが先頭に立つのを問題しないのだ。一方、中国がソ連の支配下にいる、すなわち、ソ連に対し独立したいから、「反ソ連統一戦線」という対策を徹底に取っていたのだ。それに加えて、隣にある社会主義化を促進させているベトナムは自分の将来の危害だと考え、ベトナムへの援助を打ち切り、ベトナムとカンボジアとの国境紛争を仕掛けて、1978ー1979年にベトナムの国境を侵害したのだ。ベトナムがその孤立の状態に挟まって、徹底的にソ連の同盟の対策に取り組んだ。そのため、抗米戦争中の隠された中越対立が戦争後に鋭くなったばかりで、表面化されたというふうに思われる。 次に、西砂と南砂の領有権についてだが、「西沙と南砂の領有権はあいまい歴史的経過」7 と書かれているがそうではないと思う。「ベトナムの阮王朝時代から両群島の所有権を確立され、フランスの植民地になった以来、フランスが両群島を行政単位にして、支配した。フランスから独立した後、両群島の領有権は正確にベトナムに属している」8。 最後に、中越対立のゆくえのところに、筆者が充分に分析しているが、本書を書いたとき(1978年)から今日にかけて、対立の事情が移り変わったので、筆者の予想はある程度に確認できる。1990年代に過去の対立を忘れ、ベトナム側から国交の正常化を行った。世界化時代の今において、孤立の状態が不利しかもたらさないことを承知した上で、ベトナムが柔軟な外交対策を取っている。国の経済の発展に刺激を与えるために、いかなる国家と経済的に、社会的に協定しようとしているのである。中国にもその中に含まれている。 中越紛争は両国に限らず、それが東南アジアの共通の解決の難しい問題でもある。そういった紛争は人民の平和な生活を損なったり、人々の生命を奪ったりしており、悲惨なことしかもたらさないのだ。例えば、ビルマとバングラデシュの間の宗教的な対立の要因からの国境紛争や、仏教とイスラム教の宗教の対立が原因となっていたタイ南部とミャンマーとの民族・宗教紛争などである。近年の東南アジアにおいて、最も長く続いているフィリピン南部の紛争も例外ではない。そういった例にとって、世界や東南アジアの紛争が主に宗教的な対立、相違、衝突などに起因が見られる。だが、中越の紛争はかつてから何千という年を亘って続けており、宗教の対立の原因と異なる紛争なのである。紛争をまだ継続する限り、両国の経済発展、近隣の友好関係を損を与えつつける。特に、べトナム側において、それが大きな妨害をもたらすに過ぎない。しかしながら、高度経済発展あっての政治の勢力の膨大をしたい中国の意図が明らかに見られる。小さな隣国(ベトナムがその中に含まれる)の経済発展を妨げるのは中国の対外の方針の一つであろう。つまり、中越のは民族紛争、国家の権益から紛争なのだと思う。そのため、対立を終わらせる実現的な対策が見つからないように思える。 3.結論 強い生き物が弱いのを食べると自然の生存規律により、世界各国の戦争がその規律に従うと思われる。したがって、経済力、軍事力の強い国々が残りの国々を支配したり、束縛したりするのは当然だと考えられる。そのために、強国が他国のことを問題視せず、いかなる手段で自国のことを考慮する半面、安定な生活を維持したい、全世界の平和を願あいいるのは小さな弱い国々のほうしかないと思うのである。 中越紛争問題がそういった原理に従って、継続している見通しである。経済力、軍事力などが均衡的状態に達せないかぎり、大国(中国)、小国(ベトナム)の間には戦争が起らず、真実の和解に至らず、双方的対立は続けていくと思うのである。  参考文献 •1979年、『30年をわたる中越関係の真実』、真実出版社、ハノイ、ベトナム(ベトナム語Sựthật về quan hệ Việt Nam- Trung Quốc trong 30…

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